現役開発者が考えるスマートフォンアプリ エンジニアの将来性

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最近転職することになり、スマートフォンアプリのエンジニアとして働くことになりました。

これから働くにあたり、スマートフォンアプリエンジニアの将来性について調査・検討しました。

スマートフォンアプリエンジニアの需要

まず、現在スマートフォンアプリの市場規模がどの程度かを確認します。

総務省の平成30年版の調査では、国内の市場規模は2017年時点で113.8億ドル(約1兆1380億円)です。

(参考) 平成30年版 情報通信白書 | 総務省

紙の出版物とほぼ同じくらいの市場規模です。

(参考) 2018年の出版市場規模発表 | 社団法人 全国出版協会

また、 アプリの調査会社として世界で広く利用されるApp Annieの予測では、世界全体のスマートフォンアプリの市場規模は、2022年に2017年の2倍近くになるとしています。

(参考) アプリ市場予測2017-2022年版:デバイスは60億台に、年間消費支出額は1570億ドルに | App Annie

※ 国別の予測は未確認です

市場規模の現状と将来予測をみると、スマートフォンアプリの需要は今後も高いので、エンジニアの需要もそれに応じて高い状態で推移すると思います。

個々のエンジニアはどのように戦略を立てるべきか

市場全体でみると、スマートフォンアプリエンジニアの需要は高いことが確認できました。

しかし、市場全体の需要が高くても、個々のエンジニアの需要が高いとは限りません。

そのため、スマートフォンアプリエンジニアとして、今後も求められるために、どのような戦略をとればいいのかを検討します。

集中する分野を決める必要がある

スマートフォンアプリのプラットフォームは、主にiOSとAndroidの2つです。

iOS、Androidそれぞれで使用するプログラミング言語や開発ツールが異なります。

また、近年ではiOSとAndroid(ものによってはWebも)を同時に開発するハイブリッド開発や 、通知機能など今までネイティブアプリでしかできなかった機能を Webアプリでも可能にするPWAなどの手法が発展してきました。

全てをマスターするのは難しいため、どの分野にフォーカスすべきか考える必要があります。

ネイティブ vs ハイブリッド・PWA

2019年2月時点で、App Store、Google Playに存在するアプリのうち、ハイブリッドでアプリを作る手法であるReact Native が使用されているものは2.7万件、Cordova、Unityはそれぞれ10万件です。

(参考) Microsoft Goes All-In On React Native For Their Mobile Apps | Appfiguresb

App Store、Google Playそれぞれに数百万件のアプリが存在するので、シェアはあまり高くありませんが、件数は確実に増えています。

※ React Nativeは、2018年の間に1.7万件から2.7万件に増加しました

※PWAがどれくらい導入されているのかはまだ調べられていません

ハイブリッド・PWAは1つのプログラムでiOS・Android両方に対応できるのでコストを減らすことができ、単純に考えるとネイティブアプリ開発よりも優れた手法に思えます。

そのため、今後ネイティブアプリエンジニアは不要になるのではないかという意見もあり、議論になっています。

ネイティブアプリ開発者は絶滅危惧種なのか? | TechCrunch

(参考) Xamarin 最近どうよ? | @amay077

上記の議論を踏まえた私の意見としては、簡単な要件でかつ知見があるメンバーがいる場合であれば、ハイブリッド・PWAの導入するケースが増えていくと思います。

また、有名アプリでもハイブリッド・PWAの導入が進んでいることから、難易度が高いアプリでも導入するケースがさらに増えると思われます。

そのため、ネイティブアプリ開発が占める割合は減少すると思います。

しかし、ネイティブアプリ開発がすぐになくなるわけではないでしょう。

ハードウェアの機能やUIなどでネイティブでしか実現できない要件があったり、ハイブリッドやPWAの知見がある開発者が少ないため、チームが組みづらかったりして、ネイティブアプリ開発を選択せざるを得ないケースがあるためです。

現状の普及率からみても、少なくとも5年程度はネイティブアプリ開発の需要があるのではないかと思います。

また、ハイブリッド・PWAは発展途上のため、全ての労力をつぎ込むのはリスクが大きいと感じます。

そのため、現在ネイティブアプリ開発に携わっているのであれば、引き続きネイティブアプリ開発のスキルを磨きつつ、ハイブリッド・PWAの状況を把握しておき、ハイブリッド・PWAに流れが傾きそうであればそちらに移るくらいの心構えでいいように思います。

現在Webアプリの開発に携わっていて、スマホアプリの開発もできるようにしたい場合であれば、技術的に近いのでハイブリッド・PWAに積極的に挑戦するのはありだと思います。

iOS vs Android

次に、ネイティブアプリ開発の中でiOSとAndroidのどちらに注力した方がいいかを考えます。

そのために、スマートフォン全体に占めるiOSとAndroidの割合を確認します。

2019年のNTTドコモ モバイル社会研究所の調査では、iOSが47.4%、Androidが52.6%でわずかにAndroidの割合が多いですが拮抗している状況です。

(参考) ケータイ社会白書2019年版 | 株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所

この状況であれば、どちらかを優先して取り組むべきとは言えないので、自分のスキルが活かしやすい方を選べば良いと思います。

例えば、Javaの経験が多いのであればAndroidを選ぶという感じです。

iOSを選ぶ場合

iOSを選ぶ場合、SwiftとObjective-Cどちらの言語を選択かするかを考える必要があります。

結論としては、Swiftを選ぶ方がいいと思います。

Swiftの方が学習コストが低く、品質や開発効率の向上なども見込めるため、今後より多くの開発で採用される可能性が高いからです。

(参考) iPhoneアプリ新規開発、SwiftとObjective-Cのどちらを選ぶ? | CodeCampus

Androidを選ぶ場合

Androidを選ぶ場合も、JavaかKotlinどちらの言語にするかを検討する必要があります。

求人数でみると、日本ではJavaを採用する割合の方が高いです。

(参考) 【超入門】Kotlinとは? いま話題のAndroidアプリ開発言語を徹底解説 | Samurai Blog

しかし、海外では新規プロジェクトの50%以上でKotlinが採用されているようです。

(参考) GoogleはKotlinをAndroidアプリ開発の推奨言語に格上げ | TechCrunch

そのため、日本でもKotlinの割合が高まる可能性が高いです。

ただし、JavaはAndroidアプリ開発以外でも幅広く使用されているので潰しがききやすく、書籍も充実しているために学習しやすいので、直近はJavaを学習した方がいいのではないかと思います。

そして、KotlinはJavaと書き方や考え方が近いので、Javaのスキルを高めつつ、必要になったらKotlinに集中して取り組むというスタンスでも対応できるのではないかと思います。

まとめ

スマートフォンアプリ開発は当面高い需要が続くため、将来性は充分あると思います。

ただし、スマートフォンアプリ開発には様々な手法があるため、定期的に最新の情報を確認して、取り組むべき手法を考える必要がありそうです。


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