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約6年勤めたSIerから製造業のソフトウェア開発部に転職し1カ月が経ちました。
良い区切りなので、転職して感じたことや印象に残ったことをまとめます。
ザ・日本企業な伝統
前職も日本の会社だったのですが、親会社がコンサル系だったこともあり、部署や職種名をカタカナにしたり、会話でバリューとか言っちゃったりと、少しナウい感じを演出する会社でした。
それに比べると、典型的な日本企業だなと感じる伝統がいくつもあります。
- 部署や役職名が日本語
- 朝に社歌やラジオ体操が放送でながれる
- 当番制で朝に掃除をする
- 朝礼がある
朝に突然社歌が流れてきた時はとんでもなく古い会社に来ちゃったな、大丈夫かなと思いましたが、すぐにBGMとして楽しめるようになりました。
ちなみに放送が流れるだけで、特に歌うことはありません。
新卒の男性が中心で退職率が低い
前職は半分以上が転職組で、年代は20-30代が多め、かつIT業界の中では女性比率が多い会社でした。(たしか3割くらい)
退職率は年に10パーセント程度で、IT業界では平均くらいだと思います。
現職は圧倒的に新卒入社の割合が多く、若い人から再雇用のおじい様まで幅広く在籍しています。
また、9割以上が男性です。(営業やバックオフィスはそうでもないようですが)
1回小さめの部屋に20人くらいの人が集まり、新商品の確認をする会議があったのですが、 会議室がおじさんでぎゅーぎゅーづめになりとても息苦しく、転職したことを少し後悔しました。
退職率は1パーセント以下でほとんど辞める人がいないようです。
自社製品開発では社内がお客さんのようになる
前職は全て受託開発で、お客さん(社外)の要望にそってシステムを作っていました。
現職は全て自社製品開発で、お客さんは基本的に一般消費者です。
受託開発の時のようにお客さんが要望を仕様を決めることはなく、社内の商品企画部が主導して仕様を決めます。
※ オーダーメイドで作る場合は違うようですが
そのため、ソフトウェア開発部にとっては商品企画部がお客さんに近い存在になります。
ただし、商品企画部が全ての仕様を決めるわけではなく、ソフトウェア開発部も技術的な観点で仕様検討に関わります。
※ まだ要件定義から参加したことはないので、あくまで周りの様子を観察してるとそんな感じだということです
課題だと感じたこと
いくつか課題だと思う点があります。
- 標準ドキュメントに不足がある(テスト仕様書など)
- Webやスマートフォン関連の人員が少なく、スキルがあまり高くない
- 派遣社員(別の会社の正社員で請負などで来ている人)と正社員の区別が明確すぎてチーム感がない
- 開発の各プロセスの終了基準があいまい
- レビューアーに求められる役割が不明確、またレビュアーを評価する仕組みがない
- 静的解析や自動テストなど開発効率化の仕組みがあまり導入されていない
- 開発部とエンドユーザー(一般消費者)の距離が遠い
- 実験的にサービスを投入する場がない
まだ詳細が把握できていないので本当に課題と言えるのか微妙なものもありますが、タイミングをみて改善案を提案したいと思います。
今後どうするか
まずは開発フェーズを中心に案件をこなして信頼を獲得しようと思います。
そして、徐々に要件定義や商品企画などの上流工程に携わり、ビジネスと技術の両方理解して提案ができるエンジニアを目指します。
ただ、企画の方が楽しくなれば商品企画部への異動も検討したいです。
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