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業務のAndroidアプリ開発でKotlinを使うことになったので、学習することにしました。
本書の前に『Androidアプリ開発の教科書 Kotlin対応』という書籍を読みましたが、 Kotlinの詳細な解説は記載されていなかったので、それを求めて本書を手に取りました。
どんな人におススメか
Javaでのプログラミング経験がある人におすすめです。
KotlinがJavaをベースにしていることもあり、Javaとの対比が頻繁に出ててきます。そのため、Javaの経験がある方がスムーズに理解できます。
書籍の内容
網羅性
幅広いテーマ( 23章あります)を扱っており、それぞれの章に15 – 30ページかけて深く説明するので網羅性は高いです。
分かりやすさ
少し分かりづらい部分があり、ネットで調べてようやく理解できた箇所がいくつかありました。
文章が少し分かりづらいのと、図が少ないのでイメージしづらいからだと思います。
面白さ
面白さは微妙です。
まず、サンプルとして作るゲームの元ネタが海外のもので、それを知らなかったのであまり興味を持てませんでした。
また、幅広く、かつ深く説明しているので仕方ないですが、読むのに時間がかかるので後半少し飽きました。
一部内容が古い
22章の『 コルーチンの紹介 』は バージョンが1.3以前の構文で記載されており、1.3では動作しません。
1.3でのコルーチンの記載方法は、下記を参照ください。
読書時間
ページ数は約400ページで、読み終わるまでに40時間程度かかりました。
ほぼすべてのコードを写経してこの時間です。
おススメの読み方
時間があれば、最初から最後まで写経しながら進めればいいと思います。
時間がない場合は、最低限必要そうな箇所だけ拾い読みして、他は必要になり次第読む形で問題ないと思います。
今後の新規開発(改修含む)はKotlinがいいのでは
本書を読んで今後Androidで新規開発する時は、改修の場合も含めてKotlinを採用した方がいいと思いました。
まず、Javaと比べてこのようなメリットがあります。
- 不要なコードを減らせる(合成プロパティ、型推論、SAM変換、coroutineなどの機能によって)
- バグを減らす仕組みが充実している(Null安全、 イミュータビリティ(これはまだ完全に理解できていませんが))
- 関数プログラミングなど他の言語で取り入れられている便利な仕組みが導入されている
既存のアプリにKotlinを導入するのも、次の特徴があるので簡単です。
- Javaとの相互運用が完全にサポートされているので、既存のJavaで作成したプロジェクトに後から追加できる
- JavaとKotlinのコードを相互に呼び出せるので、既存のJava資産をそのまま使える
(参考) 「Kotlinで書くとJavaには戻れない」Androidアプリ開発にKotlinを導入したヤフーが感じたメリット | エンジニアHub
今後も積極的に学習します。
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