[投資]素人がマイクロソフトをファンダメンタル分析してみた

2021年12月から投資を始めた素人です。素人の分析なので、当てにしないでください(笑)。

幅広く投資について学ぶために、少額で色々な種類を投資を経験しようとしています。

今回は個別株式の投資にチャレンジします。

第一歩として、マイクロソフトのファンダメンタル分析をしてみます。

マイクロソフトを選んだ理由

次の条件に合致する企業に投資しようと考えています。

  • 5万円以下の少額で買える
  • ソフトウェアエンジニアとして働いているので、自分が詳しいソフトウェア業界の企業を選ぶ

マイクロソフトは2022年1月現在3万円台で購入できますし、普段から業務でマイクロソフト製の製品を使っているので多少詳しいと言えます。

また、少し調べたところ、業績が安定していて配当が多いという情報があったので、分析対象として良いと思いました。

株価が割安か判断する(割安性)

株価が割安か判断するPER、PBR、配当利回りを確認します。

PER(Price Earnings Ratio)

PER (Price Earnings Ratio) は、株価と会社の利益を比較して、株価が割安かどうかを判断する指標です。

(参考) PER(ぴーいーあーる) | 投資の時間

https://www.jsda.or.jp/jikan/word/116.html

その時点の株価を1株当たりの(予想)当期純利益で割ります。

言い換えると、投資した資金を何年で回収できるかを示す指標です。

例えば、株価が1000円で、1株当たりの(予想)当期純利益が100円であればPERは10倍です。

1000円で投資した利益を10年で回収できることになります。

PERが少ないほど株価が割安だです。

マイクロソフトのPER

楽天証券で2022年1月10日に確認したところ、マイクロソフトのPERは33.08倍です。

米国市場全体と比較する

マイクロソフトのPERが割高かどうかは、相対的に判断します。

まず、米国の大半の企業を組み入れた指標であるS&P500のPER※は28.55倍なので、米国市場全体と比較すると若干割高です。

https://www.wsj.com/market-data/stocks/peyields

※2022年1月14日時点。マイクロソフトを見た時から少し間をおいてしまいました

(参考) 米国株全体の割高度合いの調べ方について【S&P500編】

セクターの平均と比較する

セクター(業界)によってPERは異なるので、米国市場全体だけでなく、業界内でみた割安感も確認します。

(参考) 米国株でセクター別のPERについて【平均と目安】

https://ono-bank.com/us-stocks-sector-per/

マイクロソフトは情報技術セクターに属します。

(参考) 米国株・情報技術セクターについて【完全版】

https://ono-bank.com/technology-sector/

YCHARTSというサイトで「Vanguard Information Technology ETF (VGT)※」Weighted Average PE Ratioをみると、32.1倍(2022年1月14日時点)でした。

https://ycharts.com/companies/VGT

※ 米国の情報技術セクターに投資しているETF

マイクロソフトのPERはセクターの平均くらいです。

過去と比べる

過去のPERと比べて、現在の割安感を確認します。

マイクロソフトは2018年に40倍を超えたことがあり、その時に比べれば割安です。

ただし、ほとんどの期間でPERが25倍以下なので、10年単位でみれば割高です。

(参考) macrotrends

https://www.macrotrends.net/stocks/charts/MSFT/microsoft/pe-ratio

S&P500のPER過去データをみると、1990年くらいまでは平均して20倍を切っていますが、それ以降は25倍を超える期間が多いです。そのため、マイクロソフトの現在のPERは、この点からみても割高ではないようにみえます。

(参考) S&P500の150年チャートとPER推移

PER参考記事

(参考) 米国株のPERを分析して割安銘柄を探すコツ!推移の調べ方も紹介

PBR(Price Book-value Ratio)

PBRは株価を1株当たりの純資産で割ったものです。

例えばPBRが1倍であれば、企業が解散したときに残る資産(純資産)が株価と同額ということになります。

PERは今後獲得する収益を基準に割安度合を示すのに対して、PBRは今まで稼いだ資産を基準に割安度合を示します。

利益の変動が激しい企業はPERが大きく変動してしまうため、PERを基準として利用するのが難しいです。

安定して毎年利益を獲得する企業であればPERが有効ですが、そうでない企業はPBRの方が割安感を把握するために適当です。

優良企業の場合、株価が下落する局面でPBRが1倍に近づいたところで下げ止まることがよくみられるそうです。

(参考) PBRは、なぜ1倍が基準になるの?

マイクロソフトのPBR

楽天証券で2022年1月27日に確認したところ、マイクロソフトのPERは16.32倍です。 予測値をベースにすると、12.66倍です。

米国市場全体と比較する

S&P500のPERは4.47倍※なので、米国市場全体と比較するとかなり割高です。

https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239726/ishares-core-sp-500-etf

※2022年1月27日時点

セクターの平均と比較する

情報が見つからなかったので断念

配当利回り

配当利回りは1株あたりの予想配当金を株価で割ったものです。

仮に配当利回りが10%であれば、10年間株を持っていると税金を考慮しなければ投資資金を回収できることになります。

配当金は株価の下支え効果があり、株価が下がり配当利回りが高まると、配当金目当ての買いが入る可能性があります。

マイクロソフトの配当利回り

楽天証券で2022年2月6日に確認したところ、マイクロソフトの予想配当利回りは0.78%です。

米国市場全体と比較する

S&P500の2022年2月4日時点の配当利回りは1.49%なので、米国市場全体と比較すると割高です。

https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239726/ishares-core-sp-500-etf

(参考) 2022年版 VOO:バンガード・S&P500 ETFの株価・配当金の推移と銘柄分析

セクターの平均と比較する

情報が見つからなかったので断念

ROE、PBR、PERの関係

ROE(Return On Equity)は当期純利益 ÷自己資本(純資産-新株予約権-少数株主持分)×100で求められる指標で、企業が自己資本に対してどれだけ利益を得られているかを示します。

(参考) ROE(自己資本利益率)とは?計算方法と目安について解説

https://www.smbc-card.com/hojin/magazine/bizi-dora/finance/roe.jsp

多くの投資家が、企業の収益性を投資に対してどれだけ収益を得られているかで判断しており、重要な指標です。

PBR、PER、ROEは「PBR=PER×ROE」という関係性があり、PER、ROEが高いほどPBRが高くなります。

PBRが低くてROEが高い場合、高い収益性が株価に反映されていない可能性があるため、株価が割安な状態であるかもしれません。

(参考) ROEが高けりゃいいってもんじゃない。市場にそっぽを向かれないためにはPBRとPERの見方が大事。

2022年2月13日時点のマイクロソフトの予想ROEは46.45%です。

2021年のS&P500の平均ROEは12%です。

https://csimarket.com/Industry/industry_ManagementEffectiveness.php?

過去10年間のスパンでみると平均15%を超えています。

https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/fund/report/fund_shiryou210209_07.pdf

全体の平均と比べて、マイクロソフトのROEは倍以上です。

※ セクター別のROEは見つけられませんでした。

マイクロソフトのPERは平均より高いですが、倍以上ということはないので、ROEの割には割安といえるかもしれません。

成長性

売上高成長率

売上高成長率は「売上高増加額 ÷ 基準時点での売上高」で求められます。

(参考) 成長性分析

https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12520.html

2022年2月13日時点のマイクロソフトの売上高成長率は6.12%、5年間成長率は13.02%、10年間の成長率は9.16%です。

下記のサイトによると、S&P500の過去5年間の平均は5.69%、過去10年間の平均は3.76%です。マイクロソフトは米国平均よりも成長しているといえます。

https://www.multpl.com/s-p-500-sales-growth

安定性

自己資本比率

売上高成長率は「自己資本 ÷ 総資本(他人資本+自己資本)×100」で求められます。

(参考) 自己資本比率で企業の安全性を把握!計算方法や見方のポイントを解説

20%を下回るとまずいと言われているようですが、2022年2月23日時点でマイクロソフトの自己資本比率は42.54%で充分に高いです。

流動比率

流動比率は「流動資産÷流動負債×100」で求められます。

120%あれば流動負債の返済能力が確保150%を超えると良好、200%超は優良と判断するのが一般的だそうです。

(参考) 流動比率と当座比率の目安は?計算式や流動比率と当座比率の違い 自社分析に役立つ目安や改善方法を紹介

2022年2月23日時点でマイクロソフトの 流動比率は208%で充分な流動資産を確保しています。

当座比率

当座比率は 「当座資産(流動資産 – 棚卸資産)÷流動負債×100」で求められます。

棚卸資産は売れなければ現金化できませんし、不良在庫が含まれていて価値が額面通りでない可能性があるため、それを除いて流動負債を返済できるか確認できます。

100%以上あれば良好だとみなすようです。

022年2月23日時点でマイクロソフトの当座比率は205.03%で充分です。流動比率と当座比率にほとんどないので、ソフトウェア企業のマイクロソフトにはほとんどない棚卸資産がないことが分かります。

ファンダメンタル分析まとめ

米国の市場平均と比較して若干割高ですが、セクター内では平均的な水準で評価されています。

また、成長性・安全性は市場平均を上回っています。

今後も安定した成長が見込めるので、長期的に保持してもよい銘柄だと思いました。

チャートの確認

実際に株を購入するかは、株価が上昇トレンドにあるかを見極めて購入します。

2022年2月23日時点で、過去1年間の株価を「日足」で「5日移動平均線」 「25日移動平均線」 「75日移動平均線」で比較して確認すると、現在はいずれの移動平均線も下向きで、株価はいずれの移動平均線よりも下に位置するので、明確な下降トレンドです。

そのため、少なくとも現時点で購入するのは控えました。

参考書籍

ファンダメンタル分析

チャート分析

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